家族で学ぼう!すごろく形式で覚えるお金の使い方ゲーム体験記

家族で学ぼう!すごろく形式で覚えるお金の使い方ゲーム体験記

1. 家族みんなでお金を学ぶ大切さ

日本の家庭では、昔から「お金の話はあまりしない方がいい」と考えられることも多くありました。しかし、現代社会では物価の変動やキャッシュレス決済の普及など、お金に関する知識がますます重要になっています。特に子どもたちが将来困らないためにも、家族全員で一緒にお金について学ぶ機会を作ることがとても大切です。

家族で学ぶメリット

家族みんなでお金について学ぶことには、たくさんのメリットがあります。以下の表は、その主なメリットをまとめたものです。

メリット 具体例
コミュニケーションの活性化 日常生活の中でのお金の使い方や、将来の夢について自然に話せるようになる
価値観の共有 家族それぞれのお金に対する考え方を知り、理解し合える
子どもの金融リテラシー向上 ゲームを通じて楽しく学びながら、お小遣いの管理方法も身につく
トラブル防止 将来的な借金や無駄遣いを未然に防ぐ力が育つ

現代の日本社会とお金教育

近年、日本でも学校教育で金融リテラシーが重視され始めていますが、やはり家庭での日々の体験が子どもたちにとって一番身近で効果的です。「すごろく形式で覚えるお金の使い方ゲーム」は、家族全員が参加できるため、小さい子どもから大人まで一緒に楽しみながら学べます。また、親子で協力したり競争したりすることで、お互いに新しい発見や気づきも生まれます。

家族で始める第一歩

最初は難しく考えず、「みんなでゲーム感覚で楽しもう」という気持ちが大切です。週末や祝日など家族が集まる時間を利用して、一度ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

2. すごろくゲームのルールと準備

すごろく形式お金ゲームとは?

このゲームは、日本の伝統的なすごろく遊びをベースに、お金の使い方や大切さを家族で楽しく学べるオリジナルゲームです。コマを進めながら、実生活で起こりうるお金の使い方や節約、貯金、投資などを体験できます。

必要なアイテム一覧

アイテム名 用途 入手方法/準備方法
すごろくボード プレイヤーが進む道筋。イベントマスやゴール設定あり。 自作(画用紙・A3用紙)、またはネットから印刷
サイコロ コマを進めるために振る。 100円ショップやボードゲームセットから用意
コマ(人数分) 各プレイヤーの分身。好きな色や形でOK。 消しゴム、ボタン、小さなおもちゃなど代用可
お金カード/チップ 仮想のお金として使用。収入や支出時に利用。 厚紙で自作、または市販のおもちゃマネーを活用
イベントカード 「おこづかいをもらう」「買い物する」など、運要素を追加。 手書きで自由に作成可能
筆記用具・メモ帳 貯金額や残高を記録するため。 家庭にあるものを利用

すごろくお金ゲームの基本ルール

  1. スタート地点とゴール地点:全員が同じスタート位置から始めてゴールを目指します。ゴール時点で最も多くのお金を持っている人が勝者です。
  2. 順番決め:サイコロを振って数字が一番大きい人から時計回りで進みます。
  3. サイコロを振る:自分の番になったらサイコロを1回振り、その数だけコマを進めます。
  4. マスの内容:
    • 収入マス:「おこづかいをもらう」「アルバイトする」など、お金カードやチップが増える。
    • 支出マス:「買い物する」「友だちと遊びに行く」など、お金カードやチップが減る。
    • イベントマス:イベントカードを引いて内容に従う。「急な出費」「ラッキーで臨時収入」など様々なシナリオあり。
    • 貯金・投資マス:お金カードの一部を貯金したり、投資として預けたりできる。ゴール時に利息やリターンがプラスされる場合もあります。
  5. 終了条件:
    • 全員がゴールした時点で終了。
  6. 勝利条件:
    • ゴール時点で最も多くのお金カード・チップを持っている人が優勝!

おすすめの準備方法とポイント

  • 家族全員で準備すると盛り上がる:
    イベントカードやボードデザインなど、みんなでアイディアを出し合うとさらに楽しめます。
  • 年齢に合わせて難易度調整:
    小さい子どもには簡単な支出・収入だけ、大人には投資要素など応用ルールも追加可能です。
  • 日本ならではの例題設定がおすすめ:
    「お年玉」「夏祭りで屋台体験」「遠足のおやつ代」など、日本文化にちなんだイベント内容にすると親しみやすくなります。

実際にやってみた!体験の流れ

3. 実際にやってみた!体験の流れ

ゲームスタート!家族みんなでワクワク

休日の午後、家族4人(父、母、小学5年生の長男、小学2年生の長女)で「すごろく形式で覚えるお金の使い方ゲーム」をプレイしました。まず、ルールを一緒に読み上げて確認。子どもたちは自分のお金チップとコマを選ぶ段階から大盛り上がり!「どれにしようかな?」と和気あいあいとした雰囲気でゲームが始まりました。

ゲーム進行の様子

順番 内容 家族の反応・ポイント
1 サイコロを振ってスタート地点から進む 「もっと進みたい!」と子どもたちの声。最初はシンプルなマスで安心感あり。
2 「おこづかい」マスでチップをゲット 実際のお小遣い感覚で大喜び。「今日は何に使おうかな」と相談し合う場面も。
3 「お買い物」マスで支出体験 長女が「全部使っちゃう!」と即決。母が「少し残しておこう」とアドバイス。親子で考え方の違いが出て面白い!
4 「イベント」マスで予想外の出費発生! 突然の支払いイベントに戸惑う長男。「こんなこともあるんだね」とリアルなお金の流れを実感。
5 ゴール前、「貯金」や「寄付」など選択マス登場 みんな真剣な顔で相談。「自分ならどうする?」という会話が自然と生まれました。

盛り上がったポイント&家族の会話例

  • サイコロ運にドキドキ!:誰が一番早くゴールできるか、大盛り上がり。勝負ごとになると兄妹げんかもちらほら(笑)。でも、「次は頑張ろう!」と励まし合う姿も。
  • リアルなお金管理体験:お金を使いすぎて後悔する場面では、親が実生活の例を交えてアドバイス。「本当に欲しいものは何か考えようね」と話すきっかけになりました。
  • 目標設定タイム:途中、「将来何にお金を使いたい?」というミニディスカッションも。子どもたちの夢や希望を聞く良い時間になりました。

トラブル発生時の対応法もバッチリ!

トラブル例:ルールをめぐる言い争い

長女が「ずるい!」と言い出しケンカになりそうな瞬間…。そこで「みんなでルールブックをもう一度確認しよう」と提案。全員納得して再開できました。
ポイント:
家族全員が納得するまで話し合うことで、ルールの大切さやコミュニケーション力も身につきます。

トラブル例:負けて悔しくて泣いてしまった場合

長男が最後にゴールできず涙目…。父親が「ゲームは楽しむものだよ」「またやろうね」とフォローし、みんなで拍手して終了ムードに切り替えました。

まとめ:家族ですごろく式ゲームはコミュニケーションと学びの宝庫!次回も遊びたくなる楽しい体験でした。

4. ゲームから学べるお金の使い方

家族ですごろくゲームを体験して気づいたこと

「家族で学ぼう!すごろく形式で覚えるお金の使い方ゲーム」を通じて、普段の日常生活ではなかなか意識しない「お金の管理」や「価値観」について、親子でたくさんの発見がありました。日本の家庭ならではの文化や教育方針も反映され、実際にゲームを体験したことで、お金の大切さや使い方に対する理解が深まりました。

子どもたちの変化と気づき

ゲームを進める中で、子どもたちは「お小遣い帳」のように自分のお金を記録しながら、何にどれくらい使ったのか、残りはいくらあるのかを考える力が身につきました。下記の表は、ゲーム前後で子どもたちのお金に対する考え方がどう変わったかをまとめたものです。

項目 ゲーム前 ゲーム後
お金の使い方 欲しい物をすぐ買う 必要かどうか考えてから使う
貯金への意識 あまり考えない 将来のために少しずつ貯める習慣ができた
家族との話し合い 自分だけで決めがち 家族と相談して決めるようになった

親として感じたこと・日本ならではの視点

親世代は、「節約」「無駄遣いしない」といった価値観が根強くありますが、ゲームを通じて子どもにもその思いが自然に伝わりました。また、日本社会特有の「お年玉」や「お小遣い」という文化も取り入れながら、リアルなシチュエーションで遊べることが特徴です。家計管理や将来への備えについて、親子で一緒に考える時間が持てたことはとても大きな収穫でした。

体験から生まれた親子の会話例
場面 会話内容(親) 会話内容(子)
急な出費マスに止まった時 「こういう時こそ貯金が役立つね」 「だから毎月ちょっとずつ貯めておこう!」
ボーナスマスでお小遣いをもらった時 「全部使う?それとも少し残す?」 「半分は使って半分は貯金する!」
買い物イベントマスに止まった時 「本当に必要なものかな?」 「うーん、今は我慢してみる!」

このように、「家族ですごろく形式のお金ゲーム」は、日本独自のお金教育を楽しく自然に身につける素晴らしいきっかけとなっています。親子で遊びながら学び合える時間は、これからのお金の付き合い方にも大きな影響を与えてくれるでしょう。

5. 家族におすすめの工夫とアレンジ

家族構成や年齢別のアレンジ例

すごろく形式のお金の使い方ゲームは、家族の人数や年齢によって楽しみ方を工夫できます。例えば、小さなお子様がいる場合はルールを簡単にしたり、ポイント制にして達成感を味わいやすくするのもおすすめです。中学生以上のお子様なら、実際の買い物シーンを想定したマス目を増やし、より現実的な選択肢を用意すると考える力が育ちます。

家族構成・年齢 おすすめアレンジ
未就学児(4~6歳) イラスト付きマスで視覚的に分かりやすくする。サイコロの代わりにカードめくり方式でもOK。
小学生 おこづかい帳を書きながら進める。使う・貯める・寄付するなどテーマを設ける。
中高生 実際の生活費やアルバイト体験を取り入れたマス内容にする。
大人も参加 家庭内の「月のお財布会議」と連動。リアルな出費計画を一緒に考える。

日常生活で気軽に取り入れるコツ

  • 週末のファミリータイムに: 食後や休日のリラックスタイムに10分だけプレイすることで、無理なく習慣化できます。
  • お手伝いとの連携: ゲーム内で「お手伝いマス」を作り、実際のお手伝いとリンクさせてポイントやお小遣いアップにつなげましょう。
  • 身近な話題と組み合わせ: スーパーで買ったものについて話し合ったり、お金が必要なイベント(誕生日・旅行)前後に実践すると理解が深まります。

家族みんなで楽しむためのヒント

  • 親子それぞれ役割分担(親=銀行係、子ども=プレイヤーなど)を決めて進行。
  • オリジナルルールや、ごほうびアイテムを家族で考えて追加すると盛り上がります。
  • 定期的に「今日感じたこと」「気づいたこと」をシェアして、コミュニケーションも育てましょう。

まとめ表:アレンジ&工夫アイデア一覧

アイデア 具体例
ルール簡略化 サイコロ1回ごとに解説タイムを設ける/ゴールまでの道のりを短縮
現実とのリンク 実際のおこづかい帳記入/家計簿チェックと連動
ごほうび設定 ゲームクリア時は好きなデザート/家族写真撮影タイムなど特典つきにする
季節イベントとの融合 お正月・夏休みなど特別ルール追加/イベントマス作成

このように、家族それぞれの状況やライフスタイルに合わせて柔軟にアレンジしながら続けていくことで、自然と「お金」に強い家族になっていきます。